「意識」と「潜在意識」のちがい

私がアーユルヴェーダを学び始めた時に、

「心」と「魂」はそれぞれ別物であると説明をされても、

あまりしっくりきませんでした。


それなのに、今では私は、

「アーユルヴェーダは、個人を3つの側面で成り立つと考える伝統医療です。

その3つとは、肉体、心、魂です」

なんて言っている。


肉体、心、魂の3つで成り立っているのは本当で、

もうすこし正確に言うと、これに加えて

「感覚器官」、つまり五感も

その一つなんですけれど、

じゃあ今日は視覚を磨きましょう、

みたいなことを言われても、

私はおそらくピンとこない。



このまま話を続けると五感がいかに大切で、

それは腸(アグニ)の消化と影響があるなど

話が深くなりすぎるので、

ここでやめておきます。

興味がある方は、私の著書をご覧ください。

そして、できれば10部買って、

世の中の人の腸をととのえる活動にご協力よろしくです。


そもそもこの記事を書こうと思ったわけ

また前置きが長くなってしまった。


毎回記事を書くお題には、

私なりの「なるほど」ポイントがあります。


今回は、サンスクリット語だと明らかに違うのに、

日本語にしたらややこしくなってしまった単語、

それが「意識」でした。

もモヤっとして調べた結果をまとめることにしました。


ちなみに私は、アーユルヴェーダを肉体のケアとして使い、

心や魂のケアは潜在意識のリーディングを行っています。


だから、

「肉体、心、魂」については人より多くを語れないといけない。

それなのに、サンスクリット語で学んだ後に

日本語の解説書を読んだ時に混乱してしまった。


それがこちら↓

は、純粋な意識そのものです。

は、感覚器官、感情、思考などの活動を司る、より個別的な心的機能。潜在意識もこの中に入ります。


魂の説明には「意識」

心の説明には潜在意識」


ごっちゃになったのは、私だけでしょうか。

「意識」って2回出てきた。

この二つは、似ているけれど機能が全く異なります。

以下に、私の好きな4つのインドの文献からの言葉をまとめて記事にしますので、

興味を持っていただけたら嬉しいです。

使命感を持って書いています。

皆さんの役に立つかは分かりませんが。


まずは結論から

先に結論を書いておきますね。


魂のカテゴリに入るのは「意識」

心のカテゴリに入るのは潜在意識」

これが正しです。


は、自分の本質で、

時代や年齢によって変化しません。


そしては、先ほど出てきた

肉体と魂を繋ぐ役割をしています。


前述の通り、

自分という存在は「肉体、心、魂」の3つで構成されています。

「わたし」「ぼく」「オレ」なんでも呼び方は良いですが、

自分をととのえるためには食事や運動だけではなく、

魂を磨くこともオススメです。



余談ですが、もう少し定義をしておくと、

よくセットで使われる「顕在意識」は、

我々が日常意識として経験する、

意識化された知覚や思考を表します。


「潜在意識」=無意識的な心の働き

「顕在意識」=意識的な心の活動

を表しています。


魂と心についてもう少しだけ詳しく

以下の以下の4つが、

私がよく勉強している書物が定義する「魂」と「心」です。

魂は永遠不変だけれど、

心は経験することやその時の感情によって変化します。


小さい時にはナスが嫌いだったのに、

大人になったら好きになった、は心の作用。


一方で、

小さい時から魚については人一倍詳しくて、

魚を見ていると幸せな気持ちになって、気づいたら教授になった、は

魂の望みを叶えた可能性が高いです。

ただし、魂の望みは一つだけとは限りません。

ストレスなくできることが魂の望みと近い可能性が高いです。


定義が書物によって若干異なるんだなぁ

くらいに思っていただけたら嬉しいです。

    • 「魂(アートマン)」: 肉体的・精神的存在の根源となる不変の本質。

    • 「心(マナス)」: 感覚、感情、思考などの様々な心理的機能を統合する中枢。

    • 「魂(プルシャ)」: 意識の根源、絶対的な存在。肉体から離れた純粋な意識。

    • 「心(チッタ)」: 知覚、記憶、思考など変化する心の活動を含む心的領域。

    • 「魂(アートマン)」: 永遠不変の本質的な自己。宇宙的意識との一体性を持つ。

    • 「心(マナス)」: 感覚、感情、意志などの心的機能を司る器官。

    • 「魂(アートマン)」: 個人の内奥に存在する永遠不変の本質的な存在。神的・宇宙的な意識そのもの。

    • 「心(マナス)」: 感覚器官、感情、思考などの活動を司る、より個別的な心的機能。

まとめると、

インドの哲学・思想では「魂」が超越的・普遍的な意識の根源とされ、

「心」は変化する個別の心的機能や活動を指すんです。


現代人にとって大切なこと

心と魂のそれぞれに役割があるのですが、

その違いを認識できずにいると、

魂が感じていることなのか、

それとも、

心が感じていることなのか、

違いが分からなくなります。


よくあるのが、

言われたことをちゃんとできて、

勉強も頑張って、

ある程度お給料もあるのに、

ある日突然、

「なんか自分違うな」

という違和感を感じるパターン。

その原因は、

この記事でいう

「魂」の部分との乖離

があるんだと思います。

その感覚を

そのまま無視していると、

世間で言われている正しいことや

自分の経験上うまく行ったことが

自分の価値判断の材料になってしまいます。

理詰めでの答えは、

ある程度の成功はつかめるかもしれませんが、

満足感や生きている意味のようなものは

手に入らない可能性が高い。

魂の声を拾う方法は、

身体と心への両方のアプローチが有効です。

私が変われたから、みんなも変われる!

Previous
Previous

「人間の脳は、意識したときからスイッチが入ります」は本当か?

Next
Next

魂を磨くとはいうけれど、結局何をすること?