本来の自分を生きられないとどのくらい辛いか?

「頑張ったのに喜べない」

「この選択は正しいはずなのに、なぜかうまくいかない」

「自分が本当にやるべきことって何だろう?」

私は学生の頃から、このような感覚に悩まされてきました。


一生懸命やったのに辛くなる言葉をかけられたり、

目標達成をしても、

自分より先をいく人たちのことが目についてしまって

逆に落ち込んでしまったり。

頭の中はこんな感じだったんだろうなと思います。涙

ダルマ(天命)を知る

インドの哲学書の一つであるヴァガバット・ギータを学んでいるときに、

この悩みは「スヴァダルマ」(自分本来の道)

見失っていたからだと気づきました。

バガヴァッド・ギータでは、

「他人のダルマを完璧に実践するより、自分のダルマを不完全に実践する方が良い」

と教えています。

当時の私は、

知性(ブッディ)だけを使って「正解」を探していました。

心や魂が本当に望んでいることを無視して、

他人から影響を受けた「やるべきこと」を追い求めていただけでした。

バガヴァッド・ギーターでは、

これを「迷妄(マーヤー)」の状態と呼びます。

自分の本質(アートマン)を見失い、

一時的な満足や社会的な評価を追い求める状態です。

真面目に頑張るなら、自分の魂が喜ぶことに時間を使いたいですよね。

でも、当時の私は、何が「スヴァダルマ」(自分本来の道)なのか、

分からなかったのです。

身体という神聖な道具

「アートマン(魂)の声を聴くには、まず身体との対話から始めなさい」

これは、バガヴァッド・ギーターの

「身体は魂の乗り物である」という教えとも重なります。

実践を重ねる中で、特に食事に意識を向けることで、

自分にとって心地よい食べ物、組み合わせ、時間帯など、

直感的な感覚がわかるようになってきました。

私の本でも重視している消化力(アグニ)は、

特に観察した方が良いですね。

アグニは、食べ物と感情の消化を行います。

だから、消化の状態を通して自分の変化を受け取ることは、

自分とつながる第一歩です。

アーユルヴェーダも同じことを言っている

アーユルヴェーダでは、

人間は「身体(シャリーラ)、心(マナス)、魂(アートマン)」

この3つの層で成り立っているので、

頭で考えて行動すると、どこかで限界がくると考えます。

例えば、

頑張って仕事をしすぎた結果

座りすぎて腰が痛くなった、

パソコンの使いすぎで目が痛くなった、

などは、身体を無視して、頭だけで行動して

バランスが乱れたサイン。

だから、身体が教えてくれるサインは見逃してはいけない!!

自分の進む道がわからなくてもしても、

魂の宿る場所である身体

しっかりと手入れする必要があるのです♡

自分を生きるために時間を使おう

外的な成功や評価や、

誰かが言っていることが正しいこともあるでしょう。

でもね、

自分が直感的に「大切だ」「好き」と思えることに従って生きないと、

人生、一生苦しいままです。

「自分の本質に従って生きる」ことができたら理想だけれど、

それがすぐに分からないから私は辛かったんだと思う。

この経験のおかげで

自分のダルマ(役割)を

最速で見つけることができるように

方法を模索できたので、

過去の自分にも感謝ですけれど、

もっと自分の本音を尊重できる人が増えたら良いなと

今では本気で思います。

「他人のダルマを完璧に実践するより、自分のダルマを不完全に実践する方が良い」

自分のダルマを実践する一歩として、

ぜひ身体との対話を大切にできる人が増えて欲しいなと思います。

これは単なる「自己実現」ではなく、

自分が持っているタイルの色のうち、

いらないものを取り除いたり、

欲しい色に塗り替えたりする

とっても楽しい時間になることでしょう。

あなたのタイルは今どんな感じ?

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